6月中旬ごろになると、クマザサの合間からアヤメが開花し始める。
アヤメは野山では野生種として自生することもあるが、生えている場所がギリギリ家の建築の際に整地された場所だと思うので、10年か20年前に初代オーナーが植えた植栽だと思う。
しかし、アヤメは地下茎を伸ばして広がるので、群生している範囲を見ると、全て植栽したとは考えにくい。
おそらく、当初は植栽でいくつか植えたものが、野生化して地下茎で広がったのだろうと思う。


アヤメの特徴
アヤメ(菖蒲、文目、綾目、学名:Iris sanguinea)は、アヤメ科アヤメ属の多年草である。
日本では北海道から九州まで分布する。海外では朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部に分布する。アヤメの多くが山野の草地や日当たりの良い草地に自生している。生育は比較的乾燥している場所を好む。(Wikipedia)
アヤメは乾燥した日当たりの良い場所を好むそうだが、咲いている場所は日当たりは常にいいものの、雪解け後には川になるほど雪解け水が流れ、初夏には霧が増える湿地のような場所である。
ただ、水はけだけは良いので、そのおかげで群生できているのだろうか。
アヤメは、カキツバタやハナショウブと混同されがちで、かくいう私もこの花がどれなのかは調べるまでわからなかった。
しかし、写真を見る限り、花びらの模様がアヤメに一番似ているのでアヤメと判断した。
白いものは花びらの中心が黄色く、模様はあまり見られなかった。
食用・飲用としての活用
アヤメ(アヤメ属の植物)は、全草に毒性のある成分を含んでいる。
特に根茎(地下茎)には毒成分が高濃度に含まれていることが知られているので、薬草と言われることもあるが素人が安易に摂取して良いものではない。
アヤメの毒性成分は「イリジェニン」「イリジン」などで、これらを口にすると以下のような症状を引き起こす可能性がある。
- 嘔吐、下痢
- 腹痛、胃腸炎
- 口内炎
また、茎や葉の樹液に触れることによって、皮膚が炎症を起こす(皮膚炎)こともあるので、子供の接触などは気をつけたい。