我が家の敷地内には、自生している野生種の桜が大小何本かある。
ソメイヨシノのように全部花で満開という感じではなく、赤紫の小さな葉とともに花が咲く。
だいたいゴールデンウィークの連休明けごろから咲き始め、天気にもよるが2週間弱で終わる感じだろうか。
全面サクラで満開!!という感じでないのが、うちの他の野草たちとのバランスが良くて、個人的には控えめな感じが好きである。
オオヤマザクラの特徴
オオヤマザクラ(大山桜[6]、学名: Cerasus sargentii var. sargentii)はバラ科サクラ属の落葉高木のサクラ。冷寒な地に咲く代表的なサクラで、山地に生える。日本に自生する10もしくは11種(species)あるサクラ属の基本野生種の一つ[注釈 1][7][8]。別名、エゾヤマザクラ[9]、ベニヤマザクラともよばれる。アイヌ語名は「カリンパニ」。(Wikipedia)
落葉広葉樹の高木で、樹高は10〜20メートルほどになり、大きいものでは20 mを超えるらしい。うちのは、割と小ぶりなものが多く、一番大きいものでも10m行くか行かないかのような気がする。
野生種ということで、生息地の傾向としては、湿潤地でより自然度の高いブナの天然林が多いようだが、まさにうちはブナ科のコナラとミズナラがたくさん自生していて、霧も多い湿潤地である。
ヤマザクラと比べると、花の色味はピンクがかっていて、赤い葉っぱが花と同時に出てくる。
花が終わってしばらくすると、小さなサクランボができるが食べられる気はしないので、そのままにしている。
うちの庭は、秋口でも山から寒風が吹き下ろすので、9月の中旬ごろから徐々に紅葉し始め、あっという間に葉が落ちている気がする。
寒さには強い種なので悪いことではないが、もみじモミジなどが紅葉するころには既に枝だけになっている。
冬は、幹の皮が鹿の食害に遭ってしまうので、今年からこも巻きをしようと思う。
野生種のサクラ
桜の野生種は10種類ほどあるらしく、ソメイヨシノなどの園芸品種の親にあたる品種たちである。
野生種だからなのかはわからないが、冬の吹雪や夏の嵐で枝が折れようが鹿の食害に遭おうが、全く影響がないように思う。
我が家の一番形の綺麗なヤマザクラは、真冬になるとマイナス20度の地吹雪をダイレクトに受ける丘の上に、ポツンと1本単独で育っているので、きっとそこらの園芸種の桜では育たないような環境だが、施肥など何もせず毎年元気に花をつける。
桜がデリケートというのは園芸品種に限った話で、野生種はその限りではないのだろう。
丘の上で他よりも自然環境の影響を受けやすいので、我が家のシンボルツリーのひとつとして凍裂や落雷などに遭わず、このまま元気に育ってくれることを心から祈る。

