この家に住み始めて2年目の春。ふと庭に目をやると、白い花が咲いていた。
北海道では有名な、エンレイソウである。
エンレイソウの特徴
エンレイソウ(延齢草、学名: Trillium smallii )は、シュロソウ科エンレイソウ属の多年草。別名ヤマミツバ[1]。「エンレイソウ」という呼び名は、他のエンレイソウ属 (Trillium) 植物に対して、またはエンレイソウ属全般を指して用いられる場合もある。
エンレイソウ属につけられた学名の Trillium は「3のユリ」を意味し、開花個体が3枚の花弁、萼片、葉を持つことに由来する[2]。シノニムにあるapetalonは花に花弁がないことを表す[2]。エンレイソウの名はアイヌ語の呼び名のエマウリがなまって、延齢の字が当てられたとする説や[2]、古くから胃腸薬や催吐剤などの薬草とされ、命をながらえた人がいたことから延齢草と呼ばれたという説がある[3]。名称は「延齢草」の他、「養老草」「延年草」と長生きに縁のある異名がある。
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、低地からやや高い山の、落葉樹林のやや湿った場所に生える[7][8]。東アジアでは、サハリン(樺太)、南千島に分布する。(Wikipedia)
エンレイソウの仲間は、葉が3枚、萼が3枚、花弁が3枚で、覚えやすい。
オオバナノエンレイソウは、在来種の多年草である。
観察当初は、ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)かと思ったが、シロバナエンレイソウは花が横向きか斜め下向きに咲くのに対し、うちのエンレイソウ(下の写真)は、いくつかはやや横向きに咲いているが、ほとんどが斜め上向きか上向きに咲いている。
また、花の大きさもミヤマエンレイソウは3センチほどだが、庭のものは4、5センチだったことから、オオバナノエンレイソウかなと。
しかし、エンレイソウは自然交雑するので、変種が非常に多い。
そのため、白のエンレイソウだけでも、ミヤマエンレイソウ、オオバナノエンレイソウ、シラオイエンレイソウ、カワユエンレイソウなど複数あるが、その違いは微々たるもの。
それ以外にも、地域や花の色が少しずつ違う品種が、多数あるそうな。
野花図鑑を2,3冊開いても、これがどの種か見分けがつかない程なので、できれば専門家に見てもらいたいものである。
食用・飲用の活用について
エンレイソウの根茎は延齢草根と呼ばれ、中国では胃腸薬などの薬草とされていた。
しかし、同時に有毒植物でもあるので、過剰摂取で嘔吐や下痢など中毒症状を起こす。
薬と毒は紙一重。
新芽は山菜として食べる地域もあるそうだが、怖いのでやめておく。
我が家のエンレイソウは何エンレイソウか
うちのエンレイソウは、下の写真を見る限り限り2種類あるのかと思うほど、花弁の形が違う。
しかし、オオバナノエンレイソウは、写真左側の2つの様に大きく広い花びらのものが主流だが、時に変種として細長いタイプが生えるという。
同じ場所に二種類生えているように思うが、実は一種類だった、というくらい特定するのが難しいのだ。
しかし、これ以上追ったところで、もう花の時期は終わってしまったので、来年また咲くことを祈るしかない。
このままではエンレイソウの沼にハマってしまうが、地道にエンレイソウ情報にアンテナを立てて来春を迎えたいと思う。
参考までに、白い花のエンレイソウについて書いてあるサイトのリンクを残しておく。
